180225_ニワトリ胚の初代培養
【実験ノート】
培養条件:37℃±1, 湿度約90%, CO2濃度約5%(カルチャーパルは1週間ごとに交換する)
【結果】
筋肉由来細胞の顕微鏡写真(接眼20× 対物7×, 20180228撮影)
脳由来細胞の顕微鏡写真(接眼20× 対物7×, 20180228撮影)
【考察・結論】
■購入した顕微鏡(https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00094DSG0/ref=oh_aui_detailpage_o01_s00?ie=UTF8&psc=1)は、細胞の観察生死判断に十分な機能を有する。
対物レンズは7×の他に25×、60×があるが、いずれもレンズが長すぎてディッシュを蓋した状態で観察するのは不可能。
■細胞播種~インキュベートのプロセスについて、自宅環境での初代培養は可能だと判断する。次回は、解剖から自宅で試す。
□心臓・肝臓由来細胞のはりつきが悪かった。播種する際、組織片が入らないように操作したことが原因か。次回は組織ごとディッシュに播いてみる。
□筋肉由来細胞に関しては、細胞組織溶液を>1push/35mmディッシュで写真のような細胞密度となった。(解剖で得た収量により変動するためあくまで目安)
インキュベータ(P-BOX)目盛位置の検討
■目的
インキュベータ (小型インキュベーター P-BOX サンプラテック 培養機器・インキュベーター 【通販モノタロウ】 0157E〜) 内温度を37℃に保つために、どの位置に目盛りを合わせればよいか検討する。
■方法
下にアルミバット+水(500ml)を入れて10時間稼働後、温度・湿度を記録する。(※)
※タッパーがまだ購入できていないためバットを使用しました。皆さんがおっしゃっていた通り結露がひどく、ふた開ける度びったびたになりますね。。開閉口に常に水が浸っている状態は余計なコンタミを招きそうなので避けたいです。
稼働時間: 10時間
室温: 22-23 ℃
■結果
MIDの一つ上の目盛りー>42.0℃, 87%
MIDの真ん中ー>38.5℃, 77%
MIDのMとIの間ー>36.4℃, 86% ◎←3回行ない、安定して同様の値を得た。
→室温22℃においては、MとIの間の位置に目盛りを合わせると最適。
■その他気づいた点など
・電源を入れてから1時間後くらいで湿度は90-95%になるが、O/N(約8時間)後には80%前後で安定。
→タッパーを使えば90%以上で維持できるか?→Yes, 湿度計で確認済み。
→そもそも最低何%の湿度があれば細胞培養可能なのか?
・累計60時間ほど稼働したが、その間水(500ml)は枯渇しなかった。ただ、5,6日目にはほこりのようなものが浮遊していたため定期的に交換したほうがよさそうである。
→タッパーにすればほこり問題は解決。
・室内温度が変動した場合に、自動で制御できる系があればよいなぁ。。と感じました。作れないかなぁ。。。