有精卵発生成功報告
手動でコロコロしていた有精卵ですが、無事発生してくれました。
受精率は100%(※開けた7個中7個)で、解剖にもっていけるレベルの卵は2/8個でした。
次買うなら4個入りで良さそうです。
【実験過程】
Day3で34℃と温度が低かったためP-BOXの目盛りを1目盛りあげたところ...Day4夕方には40℃超えに。
39℃以上のような高い温度は発生が止まってしまう要因になる、との記載を読んだことがあったので諦めかけましたが、一応コロコロを続けることにしました。
「6時間に1回」が推奨らしいんですが、いかんせんめんどくさくて、Day5からは寝る前と朝起きた後の2回しか転卵しませんでした(怠惰)
Day12、お椀のようなくぼみがある器にラップをして、その上に卵を割り入れます。
そこから胎児だけをディッシュ(※培地が入っている)に移し入れ、解剖を実施します。
※本来はPBSのような透明な液体の方がよいです。(なかったのでやむなく培地を使いました)
【まとめ】
■店舗で4℃に置かれている有精卵でも発生可能
■コロコロ(転卵)は寝る前と朝起きた後の2回でOK(多い方がベター)
【有精卵の孵化に必要なもの】
□恒温装置
□タッパー(ふたは密閉せず隙間をつくる)
□水入れ(湿度を50~60%)に保つ
□布(卵を置く)
【感想】
きれいに発生できた個体は、とにかく元気でした。腕を動かしたり首を動かしたり。。自分の操作に対して反応が返ってくるのが、かなり精神的につらかったです。
普段食べてるお肉はもっと明白に反応が返ってくる成体なんだから、屠殺場で働いている方々には頭が上がりません。
動物に痛みを与えずに細胞を採取するにはどんな方法があるのか、考えていきたいです。
180413_有精卵の孵化実験
実験を再開するため、有精卵を温め始めました。
この世には、温度・湿度調節や転卵操作を自動でやってくれる『ふ卵器 - Google 検索』という便利な装置も存在しているのですが、ポチる前に一度自力でやってみようと思い、手動孵化に挑戦することにしました。
有精卵はアトレ目黒1, 2F Natural Houseに売られているもの(https://www.malucane.co.jp/products/nouka.html)を使用します。ネット通販でも普通に購入できます。
4℃保存が孵化率に影響しないとよいのですが...
保険をかける意味でも少し多めに準備しました。
温湿度計と水を入れた容器を同じタッパーに入れて軽くふたをし、インキュベート開始しました。
パックのままだと90度回転が厳しいので布の上に乗せ換えました。
転卵は「6時間おきに1回」が基本みたいなのですが、平日は仕事で無理ゲーなので「12時間/6時間/6時間」を目安にぼちぼち回していきたいと思います。
【参考にしたサイト】
■「少し」先生にニワトリの育て方を聞いてみよう!! | 鳥さんのおしめを作る会
継代後の細胞観察(~20180325)
20日以上もサボってしまいました。
継代後撮りためていた写真をはっていきます。
20180316 (継代1日後)
20180318 (3日後)
CO2カルチャーパルを入れ替えました。
20180320 (5日後)
結構浮いている人たちもいたけど、まだしっかり張り付いている↓
この後予定的に5日間は見れなさそうだったので、培地を少し足しました。
20180325 (10日後)
まず見たら、大量の細胞が浮いていました。それで諦めたのか、単純に急いでいたのかブレブレの一枚しか写真あらず、、。
今回は、ここで区切りとしました。
培養開始日:20180225
培養継続日数:29日間
継代回数:2回
次はもっと延ばせるようにしたいですね。
ちなみに、まだタッパーに入れっぱなし(室温、湿度約90%)だったディッシュを今日見てみました。
20180412
なんだろう、この細胞がいた(いる)であろう感...
これ何かわかる方いたら教えてほしいです。(多分ただの亡き骸)
20180315_継代実験②
前回抗生物質の過剰添加により細胞をかなり痛めつけてしまい、やや諦めモードになっていましたが...DMEM onlyで薄めてから4日後。
(Muscular cells/ 20180314_ocular14*, objective7*)
さらなる死は防げた模様。むしろ増えました。
君らの生命力に感動....(´;ω;`)ブワッ
というわけで2回目の継代実験を行ないました。
【実験ノート】
【注意点】
今回扇風機遠心でチューブ(バランス用)が吹き飛びました。まじで危険なので、以下の点十分気をつけてください。
【結果】
M4: 一度過剰抗生物質入培地で培養
M5: 初代培養から一貫して卵白入培地で培養
M4 (muscular cell/ 20180316_ocular14*, objective7*)
M5 (muscular cell /20180316_ocular14*, objective7*)
M4は以前田中Yさんが見たやつと同一人物かなと思ったのでサヨナラしました。
悲しい、、
M5の子たちは数は少ないものの張り付いてくれていました。
培地交換と死にゆく細胞
前回の継代後、張り付けなかった&お亡くなりになったコたちがたくさん浮いていたので、調整したての新鮮な培地に入れ替えました。
直後に観察したら浮遊物がほとんどなかったので、「明日から見やすくなるなぁ〜」とルンルンしていたのです...が。
2日後。(20180310_ocular14*, objective7*)
丸まってる&めっちゃ浮いてる。
ゴッソリ浮いちゃってるところも。。
不謹慎ですが、木から実が落ちてるみたいでカワイイ....
いや、でも由々しき事態です。
[考察]
恐らく抗生物質が多すぎたのが毒だったと思われます。細胞たち、ゴメン(´;ω;`)ブワッ
DMEM onlyで薄めましたが、生き延びてくれるかしら。。
実験にヒューマンエラーは付き物なので、とっとと全自動化されてほしいですね。
継代後の細胞観察
20180301に扇風機で継代操作した細胞の観察結果です。
[通常培地]
20180302観察(接眼20× 対物7×)
まばらにしかいませんが、しっかり張り付いております。
20180306観察(接眼20× 対物7×)
伸びてます。
線維のような流れができているところも。ちゃんと増えてくれたみたいです。
パラパラ張り付いてるところから線維を形成するまでの境目はどうなっているんだろう...ある程度隣の細胞が接近したらくっつくのかなぁ〜(調べよう)
とりあえずn=1取れました。