るるまゆの実験ノート

お家で細胞を飼っています。自宅の実験で使用しているノート、またその結果を公開していきます。shojinmeat project 所属。

20180426_重曹水実験(CO2カルチャーパル代替)

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細胞培養において、培地のpHを一定にするためにCO2濃度を5%に維持しておく必要があります。

これまでCO2カルチャーパル(360円/袋、1週間5%濃度維持可能)を使用していましたが、重曹水でも代替できるらしいので試してみることにしました。

参考:細胞培養なるほどQ&A (http://amzn.asia/bqTPPFz)

 

5%重曹水を調製します。

□精製水 100 mL

重曹   5 g

 

1.まず精製水50 mLを50 mLチューブで測り取ります。

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2.重曹を5 g測り取り、精製水が入っているチューブに加えます。

薬包紙的なもの(クッキングペーパー)をキッチンで見つけたので、こちらを利用して測ってみました。

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チューブで試薬を調整する際、粉類は先に入れてしまうと先端に固まって混ざりにくいので、後入れがお勧めです。(写真は後入れ、フタをしたらすぐに転倒混和で混ぜます)

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3.そこそこ溶けたところで、密閉できるタッパーに移します。(50mLには溶け切れないので、適当なところであきらめてください)

4.空になったチューブに精製水を50mL測り取り、タッパーに移します。

5.ふたをしっかりとしめて、ジャバジャバと振って混ぜます。

今回は溶け切って透明になるはずなので、それまで頑張ってジャバジャバします。

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気体が発生してフタがパンパンになってくるのがわかると思います。

フタが開きやすくなるので、ジャバジャバ中はふたを指でしっかり押さえましょう。

6.透明になったらフタをあけて、ディッシュを入れるためのタッパーに入れます。

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7.初代培養で播いたディッシュ3枚(筋肉由来細胞2枚、肝臓由来細胞1枚)をこちらに引っ越しさせました。

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 このタッパーの容量がでかい(3000 mL※)ので、100mLの重曹水で足りるか心配ですが、とりあえず1週間置いてみたいと思います。

 ※参考にした本ではこの半量くらいの容器を使用されていました。