初代培養後の細胞のはりつき(筋組織由来)
継代直前(20180429撮影、1と2のディッシュが逆です..)
使用しているDMEM(ダルベッコ改変イーグル培地)にはフェノールレッドが含まれており、pHの変化で色が変化します。→低pH 黄色~高pH 赤紫色
細胞の代謝物(主に乳酸)がたまると、pH が酸性に傾くので培地が黄色っぽく見えます。=黄色になったら培地交換、もしくは新しいディッシュへの植え替えが必要という合図になります。
逆に、赤紫色になっている状態はpHが高くアルカリ性になり、至適pH6.8~7.2の範囲から出てしまっていることを示します。それを防ぐためにインキュベータ―内はCO2濃度を5%に維持する必要があります。
20180424に筋組織由来細胞の初代培養を始めました×4枚。
ディッシュの名前は筋・1・2・3(ネーミングセンスのなさは無視してほしい)
それぞれ初代培養から4日間経過後の観察結果を下に示します。
1と3は3日目で重曹CO2のタッパーに移しました。
いずれのディッシュも散り散りに張りついている部分と、組織ごとベタっと張りついた部分とがあり、後者は繊維状になっている様子が観察できます。
【CO2カルチャーパル】
筋(接眼20×、対物7×、20180428撮影)
一細胞の区切りがわかるくらいパラパラしているゾーン
「どこまでが1つの細胞やねん」的な密集ゾーン
②(接眼20×、対物7×、20180428撮影)
パラパラゾーン
密集ゾーン
【重曹CO2にお引越しした組】
①(接眼20×、対物7×、20180428撮影)
パラパラゾーン
密集ゾーン
これとか線維感すごい
③(接眼20×、対物7×、20180428撮影)
ぱらぱらゾーン
ワッサワッサゾーン
シート状で全部は張りつけないままぺろーんとしちゃってるところ
いろんな表情があって美しいですね。かわいい。
重曹CO2使えそうな予感です。(入れ替えの頻度は要検討ですが。。)