【コラム】植物肉と細胞肉 plant-based meat / cell-based meat
こんにちは、るるまゆです。
先月、BEYOND MEATが新規株式公開をして、巨額の資金調達をしていたのは記憶に新しいですね。
その後も順調なご様子。
世間で「人工肉」「代替肉」と呼ばれるものには、
植物由来の「plant-based meat」と、
細胞由来の(動物の細胞を培養して増やす)「cell-based meat」の2種類があります。
plant-based meat (植物肉) は、その名の通り植物から作っている (※) ので、ヴィーガンな民が食べられるほか、『お肉は好きなんだけど、健康も気にしたいな~』的な人や、畜産によって引き起こされる環境問題を考えている人なんかが好んで食べるお肉になるんだろうな、と予想されます。
上記のビヨンドミートや
インポッシブル・フーズが有名どころですね。
イスラエルでBeyond burgerを食べましたが、普通においしいです。言われず出されたら、肉だと思って食べられるレベル。
バーガーキングに正式メニューとして仲間入りも果たしたplant-based meatですが、価格帯が変わらないなら全然こっちでいい気がします。(日本上陸はまだみたいですね)
※こちらのPRODUCT DETAILにBeyond Meatの原材料が載っています。ドライイーストやイースト抽出液(酵母)は植物にあたるのか、という素朴な疑問。。
一方、cell-based meat (純肉、細胞肉、培養肉)は、牛だとか鶏だとかから目的の細胞を取ってきて、それを培養して増やすことで作るお肉です。細胞レベルで考えると、いま食べているお肉と実質的には同じもの。
世界中で見ると、cell-based meatの市場化を目指す企業は30を超えており、牛、鶏、豚といったいわゆる「お肉」から、マグロ、サーモン、エビ、等のシーフード、フォアグラや脂肪のような特定の部位に特化して、など多方面からアプローチされています。
肉からは外れますが、革製品を作ろうとしている企業なんかもあります。
こういった細胞培養の技術を用いてプロダクトを生産する方法は『細胞農業』と呼ばれ、今がまさに萌芽期であるように感じます。
日本ではShojinmeat projectがオープンソースで純肉についての開発・研究を進めていたり、そもそも純肉とはなんぞや?みたいなことを知ってもらうための活動をしています。(興味がある人はだれでも参加可能!)
そこからスピンアウトして立ち上がったインテグリカルチャーは、汎用大規模細胞培養システム「Culnet System」をコア技術に、大量培養の低コスト化に挑んでいます。
さてはて、それでは実際cell-based meatはどんな味がするのでしょうか?
過去の試食会の様子を見てみましょう。
世界初!2013年の試食会@London (Pr. Mark Post)
Memphis Meatsのミートボール(2016年1月)
JUSTのチキンナゲット(2017年8月)
youtu.be4'00"~、鶏(Ian)ちゃんが歩き回っている横で、その子の細胞から作ったチキンナゲットを食べています。笑
Shojinmeat projectの培養フォアグラ(2017年10月)
Youtubeを見ているとまだまだ試食会の様子がたくさん出てきます。ここ1,2年でプレーヤーがまたたくさん増えたので、味の改良も進み、今後もっと試食会の機会が増えてくるのではないでしょうか?
早く食べてみたいものですね!!